人間が動物と根本的に違う部分は、目の前に見える現実だけを見て生きることなく、未来を夢見る能力があるからです。キング・ジェームズが翻訳した聖書の箴言29章18節には「夢のない民は滅ぼされる」と記録されています。私たちは神様の中で聖なる夢を見ながら、神様の御心の中で生きるように呼ばれた存在であります。
1.人間の考えで判断したアブラハム
75歳の時、神様から呼ばれたアブラハムは、彼を通して多くの民族を成し遂げるという約束の御言葉を聞きました。しかし長い時間が経っても子どもができなかったアブラハムは、自分の家の忠実なしもべであるエリエゼルを自分の家の相続人として立たせようとしました。その時神様は、アブラハムから生まれ出て来る者が相続人になれることをもう一度確証してくださいました(創15:4)。神様の御心は、人間的な考えではなく、神様の御言葉通り成し遂げられます。私たちは否定的な考えを日々御言葉の中で絶対肯定の考えに変えて信仰を持って勝利する人生を生きていかなければなりません。
2.不可能の天幕から逃れなさい
神様は狭苦しい天幕の中で、否定的な考え、不可能な考えにとらわれているアブラハムを外に連れ出しました。そして「さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい」(創15:5)と語られ、アブラハムの子孫はそのようになると語られました。アブラハムはその降り注がれるような星を見ながら、心の中で将来生まれる子孫たちを抱きました。目を上げて天を見る中で約束の御言葉を信じる心で受け入れた人は、今日も神様が行われる奇跡を体験することができます。
3.神様だけを信じ委ねなさい
アブラハムは、自分に子孫を約束してくださる神様の御言葉を信じました。使徒パウロはローマ人への手紙でアブラハムの信仰に対して「望み得ない時に望みを抱いて信じる」と表現しました(ローマ4:18)。人間的な計算や、委ねることができる何かがあったから信じたのではなく、約束を成し遂げられる神様だけを全的に信じ委ねたのです。神様はアブラハムのこのような信仰を見て、それを彼の義と認めてくださいました(創15:6)。御言葉に根差した信仰は、聖なる夢と奇跡をもたらします。一生涯神様の御言葉の中で祝福された夢を見て、神様の御心の中で生きる私たちすべてになりますように主の御名によってお祈りいたします。