はじめに万物と人間を創造された神様は、第七日を聖なるものとされ、その日に安息を取りました。イスラエルと契約をした時には「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ(出20:8)」という戒めも与えられました。休みもなく疲れ果てた人生の道のりで私たちは神様が与えてくださる安息を日々享受し、これをとおして揺れない使命者の道を歩まなければなりません。
1.否定的な言葉に崩れたエリア
北イスラエルアハブ王の時、働いていた預言者エリヤは、カルメル山でバアルとアシェラを崇拝する850人の預言者と立ち向かった時があります。彼は天から来る神様の火を通して偉大な勝利をおさめ、偶像崇拝する人々すべてを縛って殺しました。しかしこの知らせを聞いたアハブ王の妻イゼベルは、エリヤに使者を送り、明日の今ごろまで彼を同じく殺してやると脅かしました。この一言に崩れたエリヤは、荒野に逃げて、神様の御前で自分の死を願っていました(Ⅰ列19:3-4)。偉大な神様のしもべであっても、疲れ果てる時には否定的な一言によって崩されます。そのため何を見張るよりも、自分の心を見守らなければならないことです(箴言4:23)。
2.エニシダの木の下で座り込んだエリヤ
エリヤは心身が疲れ果ててしまい、自分の命を取ってくださいと祈った後、すぐ倒れて眠ります。この時、神様は御使いを送り、彼を立ち上がらせてくださり糧を食べるようになされました(Ⅰ列19:5-6)。エリヤが疲れと絶望にとらわれて横になっていたエニシダの木の下、その場所を神様は休みと回復の場所として作ってくださいました。イエス様が私たちの絶望と苦しみ、痛みと心配、死を全部背負い、釘付けられたカルバリー十字架は、私たちが真の休みと安息を取ることができるエニシダの木の下とも同じです。人生の苦しい重荷を主の御前に下ろして、真の平和と安息を経験する私たちになるように主の御名でお祈りいたします。
3.また使命者の道を歩んだエリヤ
神様の御手と糧により力を得て立ち上がったエリヤは、40日を歩んでホレブ山に至ります。彼はその場所で小さな御声で自分に語られる神様に会い、新しい王と預言者を油注ぎを通して立たせなければならない使命を授けられます。また神様は、ただ自分だけ神様のため力強く働いていると考えていたエリヤに7千人の同行者がいることを教えてくださいました(Ⅰ列19:18)。私たちもまた愛の主イエス様が私たちと聖霊でともにおられ、信仰と祈りの同行者たちが私たちの傍にいることを覚えて、使命者の道を最後まで歩んでいけるように主の御名でお祈りいたします。