人生にある多くの問題の中で人間関係から来る葛藤は特に苦しく、家族の間の葛藤はそれよりもっと大きい傷を与えます。聖書は、イサクの双子であるヤコブとエサウが母のお腹から張り合ったと記録します。イサクが長男に祝福の祈りをしようとした瞬間、ヤコブは兄エサウの服を着て父を騙して長子の権利を奪い取りました。これにより兄弟間の葛藤が深まりました。エサウがヤコブを殺そうとしたためお母さんであるリベカはヤコブを自分の兄であるラバンの家に身を避けるようにしました。
1.父親の祈りと頼むこと
イサクは、ヤコブが遠い旅に出る前、祝福の祈りをしながら信仰の家庭をつくることができるように言いました。またヤコブに異邦の女性から妻を迎えることなく、神様に仕える人々のなかで妻を迎えなさいと命じました(創28:1-2)。信仰を交わることができる人とともにいてこそ、一生涯を喜びと平和の中で生きることができるからです。これは単純に配偶者だけではなく、友だちとの関係や職場の中でも同じです。信仰の無い人、自己主張が強い人、性格が曲がった人、短気な人、他人をよく非難する人、不信仰の人々を通してすべての問題が起こります。私たちはただ神様を喜ばせる信仰の人になって人々から尊敬され従われるべき謙遜と柔和の姿を見せなければなりません。
2.祝福してくださる神様
イサクはハランのパダン・アラムに向かうヤコブに「全能の神がおまえを祝福し、多くの子を与え、おまえを増やしてくださるように。そして、おまえが多くの民の群れとなるように」と祝福しました(創28:3)。私たちが信じ仕える神様は全能なる神様です。神様が祝福してくださると誰もそれを防ぐことはできません。神様から与えられる祝福はその民を通して子孫を増やし、強力的な民族をつくるようにする祝福です。これは単純に量的な栄えだけを意味することではなく、霊的な成長と神様の御国が拡張されることを意味します。もうこれ以上呪われた人生ではなく、神様の中で新しく造られた被造物として新たな人生を生きるようになることです(Ⅱコリ5:17)。私たちすべてが聖霊で満たされて霊的に栄え、神様が用意された祝福の地で恵みと祝福の中で生きますように主の御名でお祈り申し上げます。